多様性とは

腸内フローラの良し悪しと言うのは実は判断が難しいとも言われています。基本的に善玉菌が優勢であるほうがいいのは間違いないのですが、もう一つの指標として多様性が挙げられます

 

例えば善玉菌は腸内にビフィズス菌しかいない状態で、悪玉菌は特定の大腸菌しかいない状態というのは、多様性がないのであまり良い腸内フローラとは言えません。

 

それよりも様々な善玉菌と悪玉菌が住み着いたうえで、善玉菌が優勢な状態と言うのが理想の腸内フローラの環境です。実はこのことは子供のアレルギーとも大きく関わってくる非常に重要なことなのです。

多様性とアレルギーの増加

近年アレルギー体質の子供が増加の一途をたどっています。その理由は今までほとんど解明されていなかったのですが、最近になって腸内フローラが大きく関係していることがわかってきました。

 

その原因とは「過剰な除菌」だったのです。日本人は元々きれい好きということもありますが、とにかく菌を嫌う傾向があります。

 

赤ちゃんはお母さんのおなかの中にいる間は一匹の最近も持たない状態です。ですが産道をを通る際に最初の細菌をお母さんから受け取り、また色々なものを口に運ぶことで様々な細菌を腸内に住まわせます

 

赤ちゃんが物を口に入れたり、指を舐めたりするのは実はこのような意味があったのです。ところが菌が体に入るのが心配だからと言って除菌すると、赤ちゃんは新しい腸内細菌を獲得できなくなります。

 

実は腸内フローラは6歳までに大まかな形が決まると言われており、それまでに腸内フローラの多様性が育まれていないとアレルギー体質になりやすくなってしまうのです。

除菌しすぎない

除菌に気を遣うために細菌感染症は少なくなっていますが、それに反比例するようにアレルギー体質の子供が増えていることを示すグラフもあります。

 

細菌感染症は治療が可能ですが、アレルギーの治療はほとんどが症状を抑えるのが限界で根本的な治療が難しいという違いがあるため、子供のためを思ったら過度な除菌は決していい面だけではないのです。

 

また土にはたくさんの土壌菌が存在しますが、子供が土遊びをしなくなったのも腸内フローラが多様性を失っている原因と言われています。菌は片っ端から殺菌してしまうのではなく、共生していくことが大切ですね。

 

ちなみに大人の場合は全くの新しい菌を住まわせることは難しいため、ビフィズス菌や乳酸菌などすでにいる善玉菌を増やすことが先決となります。